みなさま、こんにちは。2026年8月19日に開催しましたAI流通革命3.0研究会ウェビナー「データ活用・意思決定」についてご報告いたします。
はじめに、「今日の研究会のポイント」として、株式会社リテイルサイエンス ファウンダー 大久保恒夫より、本研究会全体のテーマ整理が行われました。
dunnhumby Japan Managing Director Shabelnikov Alex様より、「新たな小売競争の世界におけるAIとエージェントの進化」と題してご講演いただきました。生成AIによる情報整理や分析から、AIエージェントを活用した意思決定支援へと進む変化について解説が行われました。小売業においては、顧客・商品・店舗・在庫などのデータをつなぎ、AIと人の役割を適切に設計することの重要性が示されました。
次に、株式会社リテイルサイエンス 代表取締役社長 荻原明子より、「粗利額経営への転換~定番売場から始める利益構造改革~」と題して講演いたしました。市場環境や顧客ニーズが変化するなか、売上だけを追うのではなく、粗利額を重視した経営へ転換する考え方について整理されました。特に、日々の売上を支える定番売場に着目し、データに基づいて品揃えや売場を見直していくことが、利益構造と生産性の改善につながることを紹介いたしました。
休憩を挟み、ソフトバンク株式会社 技術統括 IT戦略本部 Axross事業部 部長 藤原竜也様より、「ソフトバンクの事例から紐解く、組織の生成AI活用・推進を自走する仕組みづくり~流通・小売業界における現場AX実装・人材育成への示唆~」と題してご講演いただきました。生成AIを一部の担当者だけの活用にとどめず、組織全体へ浸透させていくための考え方が紹介されました。経営側からの推進と現場からの自発的な活用を組み合わせ、人材育成や実践機会を通じて継続的にAI活用を進める仕組みづくりの重要性が強調されました。
次に、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集長 雪元史章様より、「小売業最新トレンド解説」と題してご講演いただきました。小売業界で進む企業再編や商圏を越えた出店、店舗コンセプトや商品の独自性を高める動きなど、競争環境の変化について幅広く解説が行われました。規模だけではなく、自社ならではの価値をどのようにつくり、顧客から選ばれる存在となるかが、今後ますます重要になることが示されました。
最後に、株式会社リテイルサイエンス ファウンダー 大久保恒夫より総括を行いました。データは分析すること自体が目的ではなく、課題を発見し、具体的な実行計画をつくり、その結果を検証して次の行動につなげるためのツールであることが改めて整理されました。売上や粗利益、経費、生産性などを個別に見るのではなく、実際の打ち手とデータを結び付け、継続的な改善につなげていくことの重要性が強調されました。
質疑応答に続く意見交換では、参加者の皆様からいただいたアンケートをもとに関心の高いテーマが取り上げられ、それぞれの企業の取り組みに照らしながら考える機会となりました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。次回もまた皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。

