6/18ネットスーパー実行研究会開催報告

みなさま、こんにちは。2025年6月18日に開催されましたネットスーパー実行研究会ウェビナーについてご報告いたします。

冒頭、株式会社リテイルサイエンスファウンダー大久保恒夫より、「ネットスーパーの黒字化には、売上・粗利・生産性の三軸改善が必要であり、それぞれに戦略的打ち手が求められる」との基本方針をお話ししました。

続いて、株式会社10Xの橋原正明様より、「ネットスーパー黒字化の方程式」と題し、カゴ単価の向上、粗利率の改善、ピッキング作業効率の最適化という3つの柱について具体施策をお話しいただきました。中でも、検索性やレコメンドの改善、送料設計の工夫が売上に、商品価格最適化が粗利に、スタッフアプリ導入が生産性に直結する重要な要素であることが強調されました。

休憩を挟み、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディアの雪元史章様より、最新の業界図や、独自取材に基づく業界リーダーのコメントをご共有いただきました。また、最新ネットスーパートレンドとして、PB強化やデリカのSPA化、非競争領域での業界横断的な協業が進展している点をご紹介いただきました。

RTK-Designの片山隆様からは、TESCO.comの成功要因として、Clubcardを基盤としたリテールメディア戦略、フルフィルメントセンターによる自動化、広告プラットフォーム活用など、デジタル基盤による高収益化の実例が共有されました。

リテールストラテジストの平山幸江様からは、ウォルマートのドローン配送、グリーンスコア棚札の導入、Z世代向けプレミアムスナックトレンドなど、米国小売業界の最前線についてご報告いただきました。

最後に大久保より、「ネットスーパーはコンビニ的利便性を持つチャネルとして、付加価値提供に基づいた価格戦略が求められる」と総括しました。利益確保に向けて、アプリ・リテールメディア・商品開発を柱とした投資強化が不可欠であることが改めて確認されました。

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次回もまた皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。