7/19「需要予測・行動データ分析」ウェビナー開催報告

みなさま、こんにちは。先日開催しましたウェビナー「需要予測・行動データ分析」についてご報告をさせていただきます。

まず最初に「今日の研究会のポイント」について株式会社リテイルサイエンス ファウンダー 大久保恒夫より、お話しさせていただきました。
そして、「スーパーマーケットにおける位置情報活用の最新情報と生成AIで需要をつかむ?!新しい顧客理解の方法」と題して、株式会社ipoca データサイエンス事業統括 山本正憲様よりお話しいただきました。位置情報を活用し、パート従業員様にもお客様の動向やお声をタイムリーに共有できることで、店舗ごとの顧客理解とサービス向上に繋がるのではと感じました。
その後、「小売業の在庫問題を解決する需要予測の活用とは」と題して、フルカイテン株式会社 取締役CPO 加藤卓様よりお話しいただきました。直近の販売動向と、未来の在庫状況を元に、先行指標を予測し、粗利率アップを達成する手法や、莫大なSKU数の在庫分析を、手動から自動化し分析効率を上げた事例は、特にスーパーマーケットのアパレル・インストア部門で応用できそうだと感じました。
続いて、「アパレルにおける需要予測AI」と題して、ニューラルグループ株式会社 執行役員 ライフスタイル事業本部 本部長 古田裕介様よりお話しいただきました。エッジAI技術の活用で、AIの性能を決める莫大なデータの軽量化が実現し、AIのスリム化で、画像解析等を活用した需要予測のシステムが以前より安価に実用化できるようになったとのことでした。市場動向や天候などの外部データに加え、お客様の購買状況を掛け合わせることで、需要予測データ分析の精度が更に向上していくと感じました。また膨大なデータを取り扱うにあたってのセキュリティ面も、大変重要な示唆だと思いました。
休憩をはさみ、「セルフレジ、セルフカートを活用するとどの程度のロスが出るか?」と題して、アースアイズ株式会社 代表取締役 山内三郎様よりお話しいただきました。セルフレジの慣行化に伴う万引き増加問題について、具体的で効果的な防止策が提示されました。セルフレジは人件費削減等の解決策として非常に有用であり拡大が望まれますが、不正行為の慣れによる万引き増加が予想される中で、カメラやデータを活用した損失防止・対応策は非常に重要だと感じました。
さらに、「デジタルマーケティング施策成功事例のご紹介」と題して、株式会社トータルマネジメントビジネス マーケティング・フィールド本部 マーケティング部長 中小企業診断士 小川浩一様よりお話させていただきました。行動経済学の理論を盛り込んだマーケティング企画の4事例は、自社アプリの利用率向上や、優良顧客との繋がりの醸成、メディアとしての活用例として、企画立案のヒントになりました。
そして、「デジタルマーケティング研究会の総括」と題して、株式会社リテイルサイエンス デジタルマーケティングチーム 大森智広がデジタルマーケティング研究会の総括を行いました。動物行動学から仮説を立てたスーパーに行く行動を増やすための4項目や、行動経済学のマーケティング活用、デジタルマーケティング施策の結果検証方法など、実践ですぐ活用できる内容でした。
最後に、9月20日の大久保恒夫のワンマン特別講演のご案内をし、閉会とさせていただきました。
次回もまた皆様にお会いできますことを楽しみにしております。
ご参加頂き、ありがとうございました。