みなさま、こんにちは。2025年11月19日に開催しましたAI流通革命3.0研究会ウェビナー「デジタルマーケティング・リテールメディア」についてご報告いたします。
最初に、「今日の研究会のポイント」について、株式会社リテイルサイエンス 取締役会長 大久保恒夫よりお話ししました。今回は、リテールメディアを中心としたデジタルマーケティングに焦点を当て、小売業が顧客との関係性を深めながら新たな収益機会を創出していくための考え方や実践事例について整理しました。
続いて、株式会社FEZ リテールパートナー本部 執行役員本部長 豊木匡義様より、「国内のリテールメディア状況と展望」と題してご講演いただきました。講演では、リテールメディア市場が今後ますます拡大していくなかで、データ活用と販促支援を軸とした「棚からメディアへ」の構造変化と、媒体価値の可視化・KPI設計の必要性が語られました。また、売上や購買への寄与をベースに広告主とのパートナーシップを築く「三方良し」の構造づくりが今後の鍵であることが共有されました。
次に、GMOコマース株式会社 営業企画本部 副本部長 佐和田涼介様より、「顧客と“つながる”マーケティング:AI時代のLINE・Instagram活用術」と題してご講演いただきました。講演では、LINE公式アカウントのセグメント配信、アンケート・抽選機能の活用、Instagram連携による新規来店・LINE登録誘導など、SNSを活用したコミュニケーション戦略が紹介されました。特にAIによる自動配信最適化機能により、来店頻度・単価向上を実現した事例は参加者の関心を集めました。
休憩を挟み、株式会社ブレインパッド シニアコンサルタント 大森智広様より、「地域密着型スーパー マルアイ様から学ぶ!アプリで実現した優良顧客定着化のリアル事例」と題してご講演いただきました。マルアイ様では、チラシ閲覧、レシピ検索、電子レシート、ポイント管理、ターゲットクーポン配信などをひとつのアプリに統合し、顧客体験を一元化。データに基づいた優良顧客の定義やセグメント戦略の実践、来店頻度と購買単価を指標にした継続率向上への取組みが具体的に共有されました。
最後に、株式会社リテイルサイエンス 取締役会長 大久保恒夫より、「デジタルマーケティング・リテールメディアの総括」としてお話ししました。リテールメディアは「収益を生む売場」であり、情報接点(アプリ、LINE)と売場(商品・販促・価格)を一体で設計し、顧客に“行動してもらえる設計”が必要であること、また小売業が自社メディアを持つ意義として、メーカーとの協業や販促費の獲得だけでなく、顧客関係の深化が重要であると強調しました。
意見交換会では、参加者から事前にお寄せいただいたご質問の中から、関心の高いテーマについて投票を行い、「コストアップ時代における利益再設計の考え方」や、「プロモーション作業の効率化と効果最大化」などについて、大久保より解説しました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次回もまた皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。


