9/17 AI流通革命3.0研究会 大久保恒夫3時間ワンマン特別講演 開催報告

みなさま、こんにちは。2025年9月17日に開催しましたAI流通革命3.0ウェビナー大久保恒夫3時間ワンマン特別講演「小売業の営業利益を拡大する経営改革」についてご報告いたします。

今回は、株式会社リテイルサイエンス 取締役会長 大久保恒夫が全編にわたり登壇し、小売業の営業利益を構造的に拡大するための原則と具体策について、体系的にお話ししました。

最初に、「小売業の営業利益を拡大する原則」と題し、営業利益の改善は売上至上主義を脱却し、粗利益率・人件費率・販管費率という損益の本質的な要素から考える必要があることを解説しました。とりわけ、店舗ごとのPLを分解・見える化し、利益目標を“結果”ではなく“行動”で管理するマネジメントの考え方を共有しました。また、属人的な店舗運営から脱却し、行動管理・教育・システムを一体で設計する“構造的経営”の必要性について説明しました。

続いて、「小売業の営業利益を拡大する具体策」として、商品力・販売力・人件費の最適化に向けた施策を具体的に紹介しました。商品面では、ID-POSや棚割りシステムを活用した定番商品の精査と補充精度の向上、粗利視点からの特売設計、販売計画と需給調整の連携といった打ち手を提示しました。

また人材・オペレーション領域では、マルチジョブ化による柔軟な人員配置、作業割当・人時管理の徹底(必要に応じてシステム化)による工数最適化、現場の“行動の可視化”の重要性についても取り上げました。店舗運営を支えるシステム基盤として、販売計画・棚割り・作業割当・ID-POS・需給システムなどの導入が、継続的な営業利益の創出に直結することを強調しました。

最後に大久保より、こうした経営改革の本質は“構造をつくること”にあり、各施策を単体で導入するのではなく、「組織横断で整合性の取れた経営設計」によって初めて利益体質が実現できると総括しました。構造改革には一定の時間と組織的な覚悟が必要であることを再認識する機会となりました。

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次回もまた皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。