みなさま、こんにちは。2025年7月23日に開催しましたAI流通革命3.0研究会ウェビナーについてご報告いたします。
最初に、「今日の研究会のポイント」について、株式会社リテイルサイエンス ファウンダー 大久保恒夫よりお話ししました。今回は、物流に焦点を当て、物流コスト削減と需給最適化のための戦略・技術活用のあり方について解説しました。
続いて、株式会社物流革命 代表取締役 村山修様より、「小売業の物流コスト削減」と題し、実店舗業務の効率化を通じた物流コスト最適化の視点をご紹介いただきました。特に、現場オペレーションを起点とする改善策に焦点が当てられ、物流は売場づくりと一体で考えるべきとの実践的な内容が印象的でした。
次に、株式会社10X 代表取締役CEO 矢本真丈様より、「AI需要予測と物流コスト効率化のインパクト」と題してご講演いただきました。AIによる需要予測精度の向上が、補充の最適化・在庫削減に直結し、結果として物流の効率性を高める実例が紹介されました。特に、データに基づいた配送頻度の調整や販促施策との連動による改善策が共有されました。
休憩を挟み、株式会社Hacobu 執行役員 CSO 佐藤健次様より、「物流コスト削減〜米国小売業における物流コストマネジメントの考え方〜」と題して、米国企業の取り組みをベースに、日本企業が学べる物流戦略についてお話しいただきました。物流は“数学”であり、ROIC向上の手段と位置付ける考え方、物流起点での全体最適、そして部門間連携によるデータドリブン経営の重要性が語られました。
続いて、株式会社リテイルサイエンス ファウンダー 大久保恒夫より、「物流コスト削減の総括」としてお話ししました。物流改革は短期的な成果を求めるのではなく、現場とテクノロジーを両輪とした中長期的な取り組みが不可欠であると強調しました。また、需給調整・作業割当・棚割り・ID-POSなどのシステム活用が、持続的な物流コスト最適化の鍵となることが改めて指摘されました。
意見交換会では、視聴者からの質問やご意見に対し、大久保がその場で回答しながら、現場課題に即し、解説しました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
次回もまた皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。
